審査委員

植田 克己

審査委員長 植田 克己

2019年の第3回Shigeru Kawai国際ピアノコンクールへの布石が打たれました。
今まで行われた2回のコンクールでは、世界各地からの優秀な若いピアニストたちが精度と質の高い演奏を披露してくれましたが、今回も熱い演奏を届けてもらうべく、多くの志の高い諸君の応募をお待ちいたします。

予備審査後の本審査では課題で若干の変更を加えました。1次予選ではロマン派の作品と自由曲、2次予選では古典のソナタから選んだ曲の全楽章と自由曲の組合せにいたしました。そして2018年も大変に話題を呼んだ本選の2台ピアノによる協奏曲の審査では、次回もピサレフ教授、ネルセシヤン教授の万全のオーケストラパートによる応援をお願いしていて、このコンクールを一層盛り立ててくれるものと信じております。

参加者諸君の溢れ出る思いが反映された演奏と多彩なプログラムを受け止める機会を、参集していただく素晴らしい審査委員の先生方と共に、今から待ち遠しく思っております。
今回の開催に当たりましては多くの方々からご支援とご協力をいただいておりますが、その御恩に深く感謝申し上げます。

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審査委員

審査委員長 植田 克己

審査委員長 植田 克己

ピアニスト、東京藝術大学名誉教授、東京藝大ジュニア・アカデミー校長、上野学園大学特任教授、日本ショパン協会常務理事

1949年札幌に生まれる。1975年東京藝術大学大学院音楽研究科修了。伊達純、松浦豊明に師事。1969年第38回日本音楽コンクール入選。1971年安宅賞、1973年クロイツァー賞受賞。
1975年から1979年までドイツのデトモルト音楽大学とベルリン芸術大学に留学、クラウス・シルデに師事。1977年第17回ロン=ティボー国際音楽コンクール第2位大賞受賞。1978年イタリアのポジターノにおけるヴィルヘルム・ケンプによるベートーヴェンの講座を受講。
日本、ヨーロッパ各地、中国などで演奏活動を展開。リサイタルを始め、NHK交響楽団、東京都交響楽団、札幌交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、九州交響楽団、ベルリン交響楽団、ドイツ・バッハゾリステンなど内外のオーケストラとの共演、一流演奏家との室内楽などで活躍中。
1986年から2005年まで「植田克己ベートーヴェン・シリーズ」全27回を開催。ピアノソナタ、変奏曲、室内楽曲、歌曲を網羅して演奏し、大きな話題となった。2007年より「植田克己作曲家シリーズ」を開始。
ケルン国際音楽コンクール、浜松国際ピアノコンクール、ジュネーヴ国際音楽コンクール、日本音楽コンクールなど、国内外のコンクールの審査委員を務める。また、石川県金沢市、ドイツのライプツィヒでのマスタークラスなどで指導に当たっている。
現在、東京藝術大学名誉教授、東京藝大ジュニア・アカデミー校長、上野学園大学特任教授。

審査委員 パスカル・ドゥヴァイヨン

審査委員 パスカル・ドゥヴァイヨン

ピアニスト、元パリ高等音楽院教授、ジュネーブ音楽院客員教授、ベルリン芸術大学教授。
現在英国王立音楽院客員教授、桐朋学園大学特任教授、MusicAlp 夏期国際音楽アカデミー(フランス)芸術監督。

リーズ国際コンクール、ヴィオッティ国際コンクールなど名だたる国際コンクール上位入賞に加え、1978年のチャイコフスキー国際コンクールでは、フランス人ピアニストとして過去最高位となる第2位を獲得。世界にその名を知らしめることとなった。

ベートーヴェンピアノソナタ全曲演奏から、バルトーク、メシアンまでレパートリーは多彩で幅広く、ピアノコンチェルトのレパートリーも50曲を超える。これまでNHK交響楽団、ロンドンフィルハーモニック、ロッテルダムフィルハーモニック、パリ響をはじめとする世界の名だたるオーケストラとの共演を重ね、いずれも絶賛を博す。

室内楽も大きな位置を占め、ムスティスラフ ロストロポーヴィッチ、タベア ツィンマーマン、スティーヴン イッサーリスなど著名演奏家と共演。これまでにリリースした録音は40を超える。また夫人である村田理夏子とピアノデュオを組み、本格的に活動を開始し、リリースしたCDは特選盤を受賞。3枚目となるCD<リストそして悪魔>は、名だたる“Liszt Society”より大絶賛を博し、すでにヨーロッパ、メキシコ、韓国など世界各地から招待を受けている。

執筆活動も盛んに行い、音楽之友社より出版された著書<ピアノと仲良くなれるテクニック講座><ショパンエチュードの作り方作品10、作品25><ドビュッシーの島々>(全村田理夏子訳)は大変な好評を博している。

パリ高等音楽院教授を経て、ベルリン芸術大学教授、英国王立音楽院客員教授および準名誉会員、桐朋学園大学特任教授、Music Alp夏期国際音楽アカデミー(フランス)芸術監督を務める。近年ではリーズ国際コンクール、ジュネーブ国際コンクール、ベートーヴェン国際コンクールなど世界的国際コンクール審査委員を務める。

核心をついた丁寧かつ熱心な指導法には定評があり、教えを乞う者が後を絶たない。2003年より2011年まではドミニク・メルレ氏の後任として、ジュネーヴ音楽院教授も務めた。2001年、フランス政府よりフランス芸術文化勲章“シュヴァリエ”を、2014年ロイヤルアカデミーより名誉会員称号をそれぞれ受章。
コンサートイマジン所属アーティスト。

審査委員 播本 枝未子

審査委員 播本 枝未子

ピアニスト、東京音楽大学客員教授

東京芸術大学附属音楽高校、同大学を経て大学院修了、ドイツ・ハンブルグ国立音楽大学に留学。ドイツ各地で演奏活動と同時にリューベック国立音大ピアノ科講師として勤務。ハンブルグ国立音大を最高位で修了、国家演奏家資格取得。1978年帰国後、名古屋音大、愛知県立芸大、東京芸大、東京音大、洗足音大に勤務。各音大に務める傍ら、全日本ピアノ指導者協会の理事、企画委員長としても創設時より活躍、広く教育界に寄与した。
またミュンヘン国際音楽コンクール、シューベルト国際音楽コンクール、ジーナバッカウアー国際ピアノコンクール、オルレアン国際20世紀音楽コンクール、マイリンド国際ピアノコンクール、など国内外の多くの審査員にも招聘され、2009年、文部科学省より社会教育功労表彰、2016年、イギリス Royal Academy of MusicよりHonorary Associateship(Hon ARAM)を授与された。
故斎田四方、故田村宏、故エリザ・ハンゼン、故ウィルヘルム・ケンプに師事。今年、東京音大教授、洗足学園音大客員教授、上智大学音楽医科学研究センター客員教授を定年退職。引き続き東京音大にて客員教授として教育に携わる。

審査委員 伊藤 恵

審査委員 伊藤 恵

ピアニスト、東京藝術大学教授、桐朋学園大学特任教授

幼少より有賀和子氏に師事。桐朋学園高校を卒業後、ザルツブルク・モーツァルテウム音楽大学、ハノーファー音楽大学において名教師ハンス・ライグラフ氏に師事。エピナール国際コンクール、J.S.バッハ国際音楽コンクール、ロン=ティボー国際音楽コンクールと数々のコンクールに入賞。1983年第32回ミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ部門で日本人として初の優勝。サヴァリッシュ指揮バイエルン州立管と共演し、ミュンヘンでデビュー。その後もミュンヘン・シンフォニカ、フランクフルト放送響(現hr響)、ベルン響、チェコ・フィルの定期公演などに出演。日本では「若い芽のコンサート」でN響との共演をはじめ、各オーケストラとの共演、リサイタル、室内楽、放送と活躍を続けている。CDの代表作は、シューマン・ピアノ曲全曲録音「シューマニアーナ1~13」。2007年秋には全集完成記念コンサートを行った。さらに、2008年にリリースを開始した「シューベルト ピアノ作品集1〜6」は1作ごとに注目を集め、第6集は2015年度レコード・アカデミー賞、第70回文化庁芸術祭賞優秀賞を受賞。最新盤は「ベートーヴェン ピアノ作品集1」(フォンテック)。また、サイトウ・キネン・フェスティバル松本はじめ武生国際音楽祭、 軽井沢音楽祭、リゾナーレ音楽祭、東京・春・音楽祭、ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンなどに参加。2008年から2015年4月までの新たな8年シリーズではシューベルトを中心としたリサイタルを開催し好評を博した。2018年からはベートーヴェンを中心としたシリーズを開始。1993年日本ショパン協会賞、1994年横浜市文化賞奨励賞受賞。現在、東京藝術大学教授、桐朋学園大学特任教授。

審査委員 ヴォイチェフ・シヴィタワ

審査委員 ヴォイチェフ・シヴィタワ

ピアニスト、カトヴィツェ音楽院(シマノフスキ音楽院)教授

カトヴィツェ音楽院のヨゼフ・ストンペル教授のピアノクラスを卒業。1991年~1996年にかけてカール=ハインツ・ケメリング、アンドレ・デュモルティエ、ジャン=クロード・ヴァンデン・エイデンの元で研磨を積む。
ロン=ティボー国際コンクール、モントリオール国際音楽コンクールで入賞。第12回ショパン国際ピアノコンクールではポロネーズ最優秀演奏賞を始めとする数々の賞を受賞した。

ソリスト並びに室内楽演奏家として、ヨーロッパ、北米、南米各地で演奏活動を行っており、ポーランドのほぼ全ての交響楽団、AUKSO管弦楽団、シレジアン弦楽四重奏団、カメラータ四重奏団、ロイヤル弦楽四重奏団、バイオリニストのシモン・クシェショヴィエツ、ピョトル・プワヴネル、ソプラノ歌手のエヴァ・イジコヴスカとも共演している。著名レーベルにてバツェヴィチ、ブラームス、ショパン、ドビュッシー、リスト、シューマン、シマノフスキ、ザレンプスキ等の作品を数多く録音し、2000年と2005年にフレデリック・ショパン・ディスク・グランプリを受賞。2002年と2009年にはフレデリック・ポーランド音楽賞、2018年にはディアパソン・ドールも受賞している。

1998年からは音楽の指導にも従事しており、2008年~2012年にカトヴィツェ音楽院の学術教育部門の副学部長を務めた後、2012年~2016年には同音楽院ピアノ科の学科長を務める。

パリのロン=ティボー・コンクール(2009)、ワルシャワのショパン・コンクール(2015)、キエフのホロヴィッツ・コンクール(2016)、北京ルービンシュタイン・コンクール(2016)、ブィドゴシュチュのパデレフスキ・コンクール(2010, 2013)を含む多くの国際ピアノコンクールで審査委員を務め、国内外で定期的にピアノワークショップを実施している。

2010年よりカトヴィツェ音楽院で国際ピアノコースを主催。2014年には国立ショパン研究所の企画委員に任命されている。

審査委員 上野 真

審査委員 上野 真

ピアニスト、京都市立芸術大学教授

カ-ティス音楽院にて、J.ボレット、G.グラフマン両氏に、ザルツブルク・モーツァルテウムにてH.ライグラフ氏に師事。またM・ホルショフスキー、L.フライシャー、E.オードウェル、F.ガリミール、R.トゥーレック、A.ヤシンスキ、J.ラタイナー、R.クヴァピル、R.ラレード各氏から様々な音楽的助言を受けている。メリーランド(1985)、ベーゼンドルファー=エンパイア(1986)、ジュネーヴ(1988)、オルレアン20世紀(2002)、リヒテル(2005)等の国際コンクールで入賞。世界15カ国で演奏を行った。

近年は19世紀から20世紀初頭の歴史的楽器によるレコーディングに力を入れている。オクタヴィア・レコード、若林工房、Naxosより、リスト「超絶技巧練習曲全曲」(2004)、「ドビュッシー・バルトーク・ストラヴィンスキー作品集」(2006)、「ヘンレ版によるソナチネアルバム集」(2010)、1820年製マテーウス・シュタインと1816年製ブロードウッドを演奏した「ベートーヴェン・ワルトシュタイン&熱情&幻想曲」(2011)、1925年製ニューヨーク・スタインウェイを使用した「ラフマニノフとドビュッシー」(2013)、そして1846年製プレイエルと1852年製エラールを弾いた「ショパン・ソナタ集」(2013)、1852年製エラールでの「リスト・巡礼の年第2巻とヴェネチアとナポリ」(2014)、1906年製ベヒシュタインによる、「ワーグナー=リスト、ドビュッシー、ラヴェル、スクリャービン、シェーンベルク作品集」(2016)、1927年製エラールを弾いた、「ドビュッシーとラヴェル作品集」(2017)、現代のベーゼンドルファー・インペリアル290による、モシェレス室内楽作品集(2014)、チェルニーの室内楽作品集(2015)、ベートーヴェンの室内楽作品集(2018)を発表した。

2019年には1846年製シュトライヒャーと1903年製のベーゼンドルファーを演奏したブラームス作品集、ウェーバーの室内楽作品のCDをリリース予定。


現在は京都市立芸術大学音楽学部教授、名古屋音楽大学客員教授としても後進の指導に当たっている。海外でも国際コンクールの審査やマスタークラスを行うなど、教育的活動にも力を入れている。

審査委員 ディーナ・ヨッフェ

審査委員 ディーナ・ヨッフェ

ピアニスト、マラガ国際音楽フェスティバル芸術監督、リセウ音楽院特別教授、中央音楽学院客員教授

ラトビア共和国に生まれ、モスクワ音楽院でベラ・ゴルノスタエヴァに師事。
シューマン国際コンクール、ショパン国際コンクールで最高位を受賞。世界各地で演奏会を行い、著名オーケストラとの共演も多数。室内楽の音楽祭にも積極的に参加している。ヨーロッパ、アメリカ、日本の各地でマスタークラスを実施。ショパンや浜松を含む多数の著名国際ピアノコンクールで審査委員を務め、生徒も多くが国際コンクールで活躍している。
ラジオ、テレビへの出演やCD録音も多い。
現在、マラガ国際音楽フェスティバル芸術監督、リセウ音楽院特別教授、中国中央音楽学院客員教授。