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審査委員

ケヴィン・ケナー

審査委員 ケヴィン・ケナー Kevin KENNER アメリカ/USA

当代最高のショパン演奏家の一人として知られるケヴィン・ケナーは、1990年にワルシャワで開催されたショパン国際ピアノコンクールで最高位を獲得したほか、チャイコフスキー国際コンクール銅メダルや国際テレンス・ジャッド賞受賞など、数々のコンクールで輝かしい成績を残す。

カリフォルニアに生まれ、10代の頃にはクラクフでポーランドの著名な教授ルドヴィク・ステファンスキに師事するなど、早くからポーランドのクラシック音楽の伝統に触れて育った。アメリカに戻ると、ボルチモアのピーボディ音楽院でレオン・フライシャーに師事し、タングルウッド音楽センターではレナード・バーンスタインとも共演した。
アルトゥール・ルービンシュタインと頻繁に共演していた指揮者スタニスワフ・スクロヴァチェフスキは、ケナーとのコンサートツアーの後、その演奏は記憶に残る中で最も繊細で美しいものだったと語っている。

ヴァイオリニストのチョン・キョンファと共演・録音を行うほか、東京、エッシャー、ベルチャ、モザイク、アポロン・ムサゲテ、エンデリオン、フォーグラーなどの弦楽四重奏団と共演。ヴェルビエ音楽祭やワルシャワの「ショパンと彼のヨーロッパ」音楽祭にも頻繁に招かれる。

著名なレコーディング・アーティストとしても知られ、パデレフスキとショパン作品の録音は、それぞれグラモフォン誌の「今月の録音」に選ばれたほか、その他の録音についても、ディアパソン誌、ファンファーレ誌、ポーランド国営放送などで絶賛された。

ロンドンの王立音楽大学で10年以上教授を務めた後、マイアミ大学フロスト音楽院に着任し、多くの才能ある若手ピアニストを国際的な演奏活動に導いている。また、ボルツァーノのブゾーニ国際ピアノコンクールやワルシャワのショパン国際ピアノコンクールなど多くのコンクールの審査員も務める。

審査委員長

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